ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第96章 偉大な母
「母さん、ひなが寝てるから…」
空気読めよ…と親父に目配せしながら、お袋を座り直させると、
五母「悠仁…?悠仁がまだ日本にいること、ひなちゃん気にしてるわよ。私から言うのは違うと思って、聞かれる前に話は逸らしたけれど。」
「……そうか。」
五母「ひなちゃん、今日は何月何日だって1番最初に聞いてきたの。他にも、心臓はどんな手術をしたのかや、身体はどのくらい怪我をしたのかって聞かれたけれど、全部は答えてないからね。もう、わかるわよね…?ひなちゃんのこと。私が手伝うのはここまでよ。」
改めて真剣な眼差しを向けられて、俺は大きく頷いた。