ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第97章 大丈夫じゃない2人
「ん、あーんして。」
「ぁ…」
小さな口を小さく開き、
「パクッ………モグ………モグ………」
ひと口ひと口をゆっくりゆっくり食べるひな。
昔もひながこうして食べるのをじーっと見守ってたな。
あの時は本当に何考えてるのかわからなかったが、ひなの考えが見えるようになったらなったで、いろんなこと考えててわかんなかったりするんだよな…。
と、過去の光景を重ねながら、ひなの様子を見守っていると、
「ケホッ…」
ん?
「ケホッ、ケホケホッ…!!」
気管にでも入ったのか、ひながむせ始めた。