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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第98章 胸のざわつき



事故後、捜査の関係でひなに事情聴取させて欲しいと警察から言われている。

当然、心身ともに落ち着いてからという話だったが、計ったようにここ数日連絡が来ているそうだ。




工藤「身体の調子は良くなってきています。回復したと言うには程遠いですが、順調とは言える状態です。」



蒼「うん、ありがとう。そしたらどうだろう。近いうちに、来てもらうことにしていいかな?ひなちゃんの聴取がマストである限り、こちらとしても早く済ませた方がいいと思ってね。五条先生はどう思う?」



「工藤先生が仰る通り、経過は今のところ順調です。身体の調子は日に日に良くなっていますし、毎日笑顔も見せてくれます。ただ…」



蒼「ただ?」



「以前と比べ、音に対してかなり敏感になっているので、そこが少し気掛かりです。本人は自覚がなさそうですし、事故について何か思う様子も今のところないのですが……」



蒼「PTSDの心配があるんだね。」



「はい…」


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