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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第98章 胸のざわつき

-ひなのside-




_____数日後




「ひな大丈夫か?話せないと思うなら無理しなくていいんだぞ。」



「いえ、大丈夫です。」




今日はこれから警察の人が来て、事故の事情聴取を受ける。

事情聴取だなんて、最初は女の子を突き飛ばしたから逮捕されるのかと思い、




「わたし、逮捕されるの…?わざとじゃなかったの。怪我させるつもりもなくて、あの時はほんと咄嗟に動いちゃっただけで……」




と半泣きになってたら、




「馬鹿。そんなわけあるか。今回の事故でひなは完全に被害者だ。被害者として話を聞きに来るだけだから、ひなが科されることは絶対にないぞ。」




だって。

それでも、警察の人と話すなんてやっぱり不安で、




「大丈夫ですけど、少し緊張します…」




と言うと、




「聴取の間は、俺も藤堂先生も工藤先生も付いてるから。安心しろ。」




って、手を握ってくれた。


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