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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第98章 胸のざわつき



警察「最初に自転車が走っていた位置は、この辺りで間違いないですか?」



「はい。」



警察「この時、栗花落さんはここに立っていて、女の子はここにいた。これも間違いありませんか?」



「はい。」



警察「では、栗花落さんがここからどのように自転車と接触したのか、説明をお願いします。」



「はい。え、えっと…まず、自転車がここでこっちに向きを変えてきて…それで、えっと、女の子がここにいたから、わたしはここからこう……」




そして、約束の時間になり事情聴取がスタート。

実況見分や夏樹と傑、他の被害者の事情聴取は終わっているらしく、わたしは既に作成された調書をもとに事実確認や詳細部分を聞かれてる。



やって来た警察官は、スーツをビシッと着た男女2人組。

警察手帳を見せる感じとか、淡々と話す感じとか、最初はビビりまくりでビックビク。

だけど、拙い説明でもしっかり聴いてくれるし、男性はメモを取るのに専念して、わたしと話さないようにしてくれてるし。

警察って、思ってたより怖くない。

それに、先生たちが約束通り隣にいてくれてるから、始まる前の不安を余所に、事情聴取は至って順調。



なはずだったのに…


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