ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第98章 胸のざわつき
「ハァハァ…ハァハァ…」
「ひな、ゆーっくり深呼吸だぞ。ゆっくりゆっくり。」
背中をさすってもらうけど、呼吸が全然上手くできない。
「ハァハァ、ハァハァ……ケホッ、ケホッ、ゲホゲホ!!」
ついでに喘息の発作が誘発されてしまい、
藤堂「ひなちゃん、お口マスク当てるね。」
工藤「腕もごめんな。ちょっとチックンするなー。」
藤堂先生にネブライザーの煙を吸わされ、工藤先生に注射を打たれ、
「ゴホゴホゴホッ、グスン…ハァハァ……ゲホッ…ハァハァ…」
「大丈夫大丈夫。少ししたら苦しいの治まるからな。泣いたらしんどいから、呼吸だけしっかり頑張るぞ。」
と先生たち3人掛かりで介抱してもらい、ようやく落ち着いた頃には疲れてぐったり。
藤堂「ひなちゃん落ち着いたかな?発作も起きてびっくりしたね。少し胸の音聴かせてね。」
藤堂先生に聴診をしてもらい、
「緊張したし、久しぶりにたくさん話したから疲れちゃったな。よく頑張ってえらかった。お昼まで少し寝るか。」
と言われ、もう1日終わった気分なのに、まだ午前中だった…と思いながら、ここで少し眠りについた。