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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第99章 逆戻り



そして、PTSDと向き合う日々を送ること、2、3ヶ月。

ようやく症状が落ち着いたという時には、いつかのあの頃に逆戻り。

すっかり落ちた体力に食欲。リハビリへのやる気も失くし、メンタルもフィジカルも最悪な状態に陥っていた。




「ひな、少しでも食べないと…」



フリフリ…



「いらない…」




そんなこんなの間に、五条先生は仕事に復帰。

毎日ずーっと病室にいてくれたけど、今はこれまでと同じように、出勤前後や合間に来てくれるだけ。




「ひな?今日は午前中検査もあるから、食べて体力つけとこう。昨日の夜も食べずに寝たんだろ?ひなの好きなみかんあるから、これだけでも食べよう。な?」




そう言いながら、五条先生はみかんの皮を剥いてるけど、検査とかいうワードを聞いて、なおさら食べたくない。




「ん。ほら、あーんして。」




白いスジまで丁寧に取られた一房。

それを口の前に持って来られるも、わたしはプイっとそっぽを向いた。


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