ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第99章 逆戻り
「ひーなぁー?」
五条先生の声が低くなる。
少し前まで、毎日超優しかったのに、ここ最近は若干怒ってるというか、鬼化しつつあるというか…。
白衣のせいなのかもしれないけど、なんか、主治医だった頃の五条先生って感じ。
「このままじゃ、クリスマスも正月も帰れなくなるぞ?せっかく良くなってたのに。」
「いいよ、別に…」
「は?」
「帰れなくっていい!!」
「こら!ひなっ!!」
そんでもって、わたしはわたしでこんな感じ。
布団をかぶり、五条先生をシャットアウト。
すると、
「はぁ…俺、仕事行くからな。さっさと顔出して、何でもいいからひと口は食べるんだぞ。」
と言って、五条先生は部屋を出て行った。
……。
五条先生の、バカ…。
はぁ……
布団の中で、大きなため息をひとつ。
ふたつ、みっつ…したところで、
コンコンコン___
祥子「ひなちゃん、おはよう。」
祥子さんがやって来た。