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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第99章 逆戻り

-五条side-




宇髄「うーん…、よくないな。」




午後7時。

各々、仕事がひと段落したので、みんな揃って黒柱会議。




宇髄「どれから話す?」




当然、これから話すのはひなのこと。

検査の結果が、どれもこれも良くなかった。




藤堂「呼吸機能は弱い状態が続いてますが、事故とPTSDがあってこの数値であれば、まずまずかと思います。発作頻度が減っているので、毎日吸入させている効果もありそうです。これについては、引き続き、要観察していきます。」



宇髄「ん。それより、貧血の方が気になるか。」



藤堂「ですね…。食事を取らなくなってきたので、その影響が大きいと思います。」



神崎「ひなちゃん、晩ごはんは食べたの?」



藤堂「ううん。起こしてもウトウトしちゃって、ひと口も食べなかったって。祥子ちゃんが。」



「はぁ…、また食ってないのか…。」



宇髄「まぁまぁ。今日は検査があって疲れたんだろ。…と言ってやりたいところだが、雲行きはかなり怪しいしな。ひなちゃん、ここんとこコアラみたいに寝てるよな?」



藤堂「はい。体力が落ちているせいで、起きていられなくなってますね。」



宇髄「だな…。この様子じゃ、鉄剤は早めに入れてやってもいいかもしれんな。」



藤堂「わかりました。血液検査の回数を増やすようにして、フェリチンも低いですし、ヘモグロビン9切ったら鉄剤投与します。」



宇髄「ん、それでいこう。…で、この上さらに厄介なのが……」




そう言って、次に目を落としたのは心臓の検査結果。


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