ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第99章 逆戻り
藤堂「それと、宇髄先生。」
宇髄「ん?」
藤堂先生の表情が変わる。
急にどうしたのか。何かあったかな?と思ったら、
藤堂「ひなちゃん、お腹はどうしましょうか…。この後ご相談しようと思っていたのですが、一度、先生の診察入れますか?」
ひなのお腹って…そういえば……
宇髄「ん〜、それなぁ……」
宇髄先生も腕を組んで眉間を寄せる。
宇髄「気にはなってるんだが、どうするかな…。今やっても平気か?というのは、ひなちゃんの精神面を気にしてるんだ。」
このところ、ひなはまた心を閉し始めてる。
一時は前向いて頑張ってたが、PTSDで気持ちが完全に切れてしまった。
なんとか立て直してあげたいが、俺は既にひなの心へ立ち入らせてもらえない。
それでも、藤堂先生や工藤先生、祥子さんの言うことなら聞いてるようだから、
「今はまだ俺だけみたいですけど、ひなのこの感じは…、かなり嫌な予感です。」