ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
生理…
言われてみれば…
生理が止まっているということに、言われて初めて気がついた。
事故があってから、確かに一度も来ていない。
生理って…
ちゃんと来なかったら…
どう…なるん…だっ……け……?
もう、嫌な予感しかない。
「ここどう?痛い?」
気づけば、宇髄先生がパジャマに手を入れて下腹部を押している。
ちょっと待って、そんなすぐ触らないで…
もし痛かったら…また溜まってたらどうすんの…
寝ぼけた頭が冴えてきて、"やめて、触らないで。"って、宇髄先生の手を退けようとした。
だけど、
「ゔっ…」
手を伸ばした瞬間、押されたところに痛みが走り、宇髄先生の手首をガシッと掴んでしまう。