ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
祥子「ひなちゃーん。って、あれ?達弥もう来てたの?」
えっ?祥子さん…?
誰かと言っても、どうせ藤堂先生だろうと思ってたら、部屋に来たのは祥子さんだった。
宇髄「あぁ。前の仕事が早く終わって。藤堂には連絡入れたけど。」
祥子「藤堂先生、午後一で救急呼ばれたのよ。スマホ見てないかも。」
宇髄「それで返事なかったのか。」
祥子「そうね。」
テンポの良い2人の会話。
このまま、夫婦で仲良く話しといてくれたらと思ったけど、
祥子「ひなちゃん寝てる?」
宇髄「いいや。寝てはないんだけど……祥子は?ラウンドか?」
祥子「うん。検温と血圧測りにね。」
宇髄「そうか。ひなちゃーん?祥子がお熱測らせてって。」
と、声をかけられてしまう。
どうしよう、返事したくないな…。
検査に連れてかれるのは絶対に嫌。
でも、祥子さんはわたしの熱測らないとダメなんだよね。そのために来たんだよね。
なら、とりあえず祥子さんの言うことだけ…
わたしは布団をギュッと掴み、そーっと寝返りを打って顔を出した。