
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
はぁ…。
目にするだけで気が重いのに、つるっとした生地の固さと冷んやり感。
腰を掛ければさらに気が重くなり、心臓と胃の位置が入れ替わりそう。
「ひなちゃん、椅子動くよ。」
ウィ〜ン……
あぁ、もう逃げられない。
椅子が上がって、背もたれが倒れて、脚がどんどん開いてく。
大っ嫌いなこの椅子に、わたしは人生であと何回乗るんだろう。
今日が最後になればいいな。
どうせならないんだろうな。
はぁ…。
再びため息をつくと、椅子は止まり、わたしの股が宇髄先生の前にご開帳。
