ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
宇髄「ひなちゃん。お腹に溜まってるの、あとちょっとなんだ。もう少しだけ頑張って、今ここで全部綺麗にしてしまおう。」
治療はおしまい。
望んだことの真逆を言われ、絶望に襲われたところ、
宇髄「でも、これ以上治療が長引くのはしんどいと思う。だから、刺激で出すのはやめて、子宮の中を洗わせて欲しい。その方が早く終わって、負担が少ないと思う。」
子宮を、洗う……
今までで1番痛かった、あの天罰を受けた日を思い出さされ、
宇髄「このまま刺激で出す方が良ければそうしてもいい。どっちがいいか、ひなちゃんが少しでも楽だと思う方を選んでくれるか?」
絶望に絶望を重ねられた上、与えられたのはどちらも地獄の選択肢。
そんなの、選べるわけないじゃんか…
「どっちでもいい……」
というか、もうどうでもいい。
どっちも嫌は通用しない。
治療しないの選択肢がないんだから、どっちを選んでも同じこと。
それをわたしに聞いてくれないで。
もう、先生たちの好きにして…
わたしは天井の一点を見つめたまま、静かにポツリと答えた。