
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第101章 ぶり返す古傷
五条「はぁ…。」
ため息をつきながら、席に着く悠仁。
宇髄「ひなちゃん、ダメだろ。」
五条「はい…。俺が部屋に入った瞬間、布団に潜って…。声を掛けても無言。布団捲って、熱上がってないか確認しようとしたら、手叩かれました。それで、ちょっと叱ってしまい……泣かせてしまいました…。」
神崎「あらまぁ…。」
五条「すみません……」
宇髄「五条もアウト、藤堂もアウト、俺も祥子もアウトで、残るは工藤と神崎か。」
神崎「この感じ、なんか懐かしい。」
宇髄「懐かしいからやばいんだ。歴史は繰り返されるぞ。とりあえず、工藤と神崎なら、先に召喚するのは工藤だな。心臓のこともあるし…って、そうだ。ひなちゃんのホルター検査どうする?腹の治療は済んだが。」
工藤「ちょうど、そのことご相談しようと思ってたんです。藤堂先生、もし都合がよろしければ、今日ひなちゃんに装置付けてもいいですか?」
「俺は構わないけど、大丈夫?」
宇髄「お前、今の流れで勇者だな。」
工藤「大人しくしてた心臓も、動き出す気がするんです。ひなちゃんって、崩れ出すと一気なので。今日良くても明日どうなるか、心身ともに怪しいですよね。だったら、今のうちにと思って。」
「確かに、それは言えてるね。そしたら、工藤先生に任せていい?一応、俺も一緒に行くから。」
工藤「了解です。では、15時くらいに俺からまた連絡させてもらいます。」
「うん、お願い。」
ということで、午後はひなちゃんのホルター心電図検査を行うことに。
