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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第101章 ぶり返す古傷

-ひなのside-




パシッ…!!




「ひなっ!はぁ…あのなぁ。いつもそうやって、黙って手だけ出すのいい加減やめんか。言わなきゃわかんないだろ。ひなもういくつなんだよ、口ついてないのか!?」



「……。」



「ひな。」



「…………グスン」




お昼時、五条先生が来て怒られて、それからずっと寝ていたら、今度は工藤先生と藤堂先生が来た。

これから、心電図を24時間記録するらしく、身体に電極と装置を付けられて、




工藤「よし。そしたらひなちゃん。ちょっとしんどいけど、明日までこのまま過ごしてな。機械は付けたまま動いて大丈夫だから、トイレはもちろん行っていいし、お風呂やシャワーもして大丈夫。いつも通りに過ごしてな。それと……」




トイレに行く時や食事をする時は、装置のイベントボタンをそれぞれ押すこと。電極のテープが痒くなったり、何かあればすぐにナースコールをすること。

いくつか説明と注意事項を伝えられ、




工藤「じゃあ、ひなちゃんまた来るな!」




工藤先生は白い歯をニカッと見せて、藤堂先生と部屋を出て行った。


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