ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第16章 複雑な思い
部屋に戻ると、すぐにベッドの上に寝かされた。
まこちゃんも来てて、血圧が測られる。
そして、なぜか神崎先生が体温計を脇に挟んで、五条先生は聴診し始める。
何が起こってるのか全くわからない。
とにかく、神崎先生に身体の傷見られてる…って、そんなこと考えてた。
夏樹「ひなの、大丈夫か…?」
と夏樹くんの声が聞こえる。
わたしのベッドはカーテンがされてないけど、夏樹くんの方はカーテンがしてて夏樹くんの姿は見えない。
宇髄「お前のせいだぞ。ほら、深呼吸しろ。」
って宇髄先生の声が聞こえるから、夏樹くんも聴診されてるのかな?
と思ったら、
「ハァハァ…ケホッ……ケホケホッ」
あれ、咳が…
あと、そういえばすごく寒い気がする。
「ケホケホッ……ハァハァ…ケホッ……」
あれ…、また。
五条「まこちゃん、点滴持ってきて。」
冨岡「はい!」
え?今なんて言った?
点滴って聞こえた気がするんだけど気のせい?
って、そういえばわたし目の前真っ暗じゃん。
目閉じてたんだ。
と思って目を開けて見ると、五条先生と神崎先生がぼんやりと見える。
足元の方に工藤先生もいる気がする。
でも、はっきり見えない。