テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第102章 突沸



なんでよ……なんで……

先生たちが酷いことして、なんでわたしが怒られるの…?



雷に打たれたわたしは、一瞬にして全てのブレーカーが落ちた。

力の抜けたわたしに、先生たちの手も僅かに緩まる。




「こっちの台詞だよ……もういい加減にして…。なんで…、みんなでわたしをいじめるの………?」



「はぁ??」




怒り狂う五条先生の相槌は、わたしの耳に届かない。




「痛くないのに、お腹の治療したり。心臓も、元気なのに手術とか。毎日吸入したり、注射したり、ご飯食べさせたり。嫌って言ってるのに…、治りもしないのに…、どうしてこんな酷いことばっかりするの…。」



「あぁ??」



藤堂「悠仁」



「どこも悪くないのに……そんなにわたしを傷つけるのが楽しい……?」



「ひな、お前何言ってんだ…?」




部屋の空気はすでに凍りついている。

だけど、わたしの口は止まらない。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ