
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第103章 愛のちから
「パートナーでしょ。五条先生とひなちゃんは、生涯を添い遂げるパートナー。…違う?」
パートナー…
以前、宇髄先生や藤堂先生にも同じことを言われた。
もう、患者でも子どもでもない。
ひなは俺のパートナーだって。
「大なり小なりあるにせよ、今回みたいなことは幾度となくあったよね。どれだけ手に負えないと思っても、ひなちゃんに背を向けることはなかったはずだよ。それは、大切なパートナーだからじゃないの?五条先生にとってひなちゃんが大切なパートナーなら、ひなちゃんにとっても五条先生は大切なパートナーのはず。そのパートナーに見捨てられた今、彼女の生きる気力がどんな状態にあるのか、言わなくても想像できるよね。」
…っ。
「今、ひなちゃんに足りない物。ひなちゃんに必要なものって言ってもいいかな。何だと思う?
愛だよ、五条先生。五条先生の愛。」
