
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第103章 愛のちから
「…さて。一緒に行こうか、ひなちゃんのところ。」
そう言って、院長がソファーを立つ。
「はい。」
と返事をして、院長に付いて廊下を出たところで、
「ありがとうございました。申し訳ありませんでした…。」
院長の背中に頭を下げた。
振り返った院長は、
「わかるからね、五条先生の気持ち。大切に想い、幸せを願うほど、どうすべきかわからなくなる。五条先生くらいの時、俺もそうだったよ。りさを泣かせてしまってね。」
「院長…」
「…って、今からひなちゃんのところ行くのにそんな顔しない。ほら、行くよ。」
「はい。」
ということで、院長とひなの病室へ。
すると…
