テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第103章 愛のちから

-ひなのside-




藤堂「ひなちゃん息するんだよ。わかる?お目目開けてごらん。」



「ゲホゲホゴホッ…っ、」




痛い、苦しい。

わたし、このまま死んじゃうのかな…。



正直、熱が出てるうちは手術しなくていいんだとか、そんな風に思ってた。

そして、五条先生に見捨てられた人生なんて、もうどうなってもいいやとも。



だけど…




「五条先生、わたしのこと…嫌い……」




って言ったら、




藤堂「それは違うよ。ひなちゃん、それは勘違いしてる。五条先生は誰よりもひなちゃんを愛してるの。本当だよ。」




と、藤堂先生は言い。

そんなの嘘だと言うと、




工藤「嘘じゃないぞ。五条先生は本当にひなちゃんのことばっかり考えてる。俺、いつもアイス持って来てただろ?あれだって、五条先生がひなちゃんにって、毎日買って来てくれてたんだぞ。ひなちゃんご飯食べられなくてしんどいと思うから、熱があるといつもこのアイス食べるからって。ゼリーやプリンも俺じゃない。全部五条先生からだったんだ。」




と、工藤先生が。




「………でも、…五条先生…ずっと来ない…。」



藤堂「来ないんじゃなくて、来れないんだよ。今は…、どうしても忙しくてね。でも大丈夫。もうすぐ来るよ、大好きなひなちゃんに会いに。」




って…。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ