ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第16章 複雑な思い
やっぱり…。
明里ちゃんが退院するのを見て、それも両親といる姿を見て、ひなは複雑な思いを抱いたんだ。
病院に来て1ヶ月経って、少しずつ状況の整理もできてきて、考え事する心の余裕も生まれてきてるはず。
調子が良くなってきたんで油断してたが、そんな時にあの場に居させたのは配慮が足りなかったか…
いや、でもそれは、これからひなが乗り越えて行かないといけないことでもある。
「…ひなは夏樹より身体が弱いんだ。喘息だって酷い。もう勝手に外に連れ出すな。」
神崎「…夏樹く~ん、お返事は~?」
夏樹「わかったよ…。」
工藤「ついでに言っとくけどな、ひなちゃんはお前が惚れていい女じゃないからな?」
夏樹「はぁ!?兄ちゃん何言ってんだよ、俺別に惚れてねぇ!!そんなんじゃねぇからな!!」
宇髄「静かにしろ!ひなちゃん起きるだろ。そんな大きな声出さなくても顔にかわいいな~って書いてる。」
夏樹「なっ…//」
宇髄「ほら、夏樹も喘息出たらダメだから少し寝とけ。」
と言って、みんなで病室を後にした。