ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第16章 複雑な思い
~小児科医局~
藤堂「おかえり。みんなお揃いで。」
神崎「藤堂先生、来てたんですね。」
藤堂「ひなちゃんが夏樹といなくなって熱も出したって、まこちゃんが慌てふためいてたからさ。まこちゃんを落ち着かせてた。」
と、にっこり微笑む藤堂先生の隣には、先にナースステーションに戻ってたまこちゃんがしょぼんとしている。
冨岡「申し訳ありません。わたしがちゃんと2人のこと見てなかったから…」
工藤「まこちゃんは子どもたちのことよく見てるよ。だから、いなくなったことにもいつもすぐ気づいてるじゃん?夏樹なんてまこちゃん担当じゃないのにさ。ま、悪いのはうちの夏樹だから。ごめんねいつも。」
冨岡「いえ、ついこの前も夜勤の時に脱走させてしまったので…。それに、ひなちゃんがぼーっとしてることには気づいてたのに、もっと注意しておくべきでした。私、戻ります。」
と、まこちゃんはナースステーションに戻っていった。