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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第103章 愛のちから



「ゴジョウ、せんせ……?ハァハァ、五条先……ハァハァ、ヒック…五条先生っ、ゲホゲホゲホッ!!」



「うん。ひな、よく頑張ったな。しんどいのにひとりでよく頑張ってたな。もう大丈夫だぞ。遅くなったな。えらかったえらかった。」



「五条先、ヒック…ごじょうせ、ヒクッ、ハァハァ、うっ…ごじょ、ゲホゲホゴホッ…五条先生…ハッ、ハッ…」



「泣かないぞ、ひな。落ち着いて呼吸するよ。集中してごらん。痛くて苦しいな。もうちょっと頑張ろうな。マスクの煙吸ってごらん。そう、上手上手。ひな上手だぞ。」




五条先生が目の前にいる。

いろんな感情が涙とともに溢れ返って、過呼吸になってしまう。

さっきより余計に苦しい。

でも、心は苦しくなくなった。



五条先生、会いたかったよ…

大好きだよ…




「ハァ、ハァッ…、五条先生……ゲホッ、ヒック、ヒッ……五条…ハァハァ、先……」




五条先生に会えた安心感で力尽き、わたしはそのまま眠りに落ちた。


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