
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第104章 2度目の誕生日プレゼント
「ご、五条先生…?」
「昼間はゆっくり言えなかったから。2人きりでちゃんと伝えたくて。人生の節目の20才は、波瀾万丈だったな。この1年、辛いことの方が多かっただろ。でも、本当によく頑張った。21歳、おめでとう。」
「五条先生…」
…思えば、去年の今日は最高の20代のスタートだった。
五条先生と旅行に行って幸せに満たされて、身体も元気で順風満帆な日々を送っていた。
けれども、それが一転。
後半は何もかもが最悪。
天国と地獄を味わった、本当に波瀾万丈の1年だった。
「ありがとうございます、うれしいです…。五条先生がこうしてそばにいてくれて、幸せなお誕生日です。」
「俺も。こうしてひなのそばにいられて嬉しいよ。」
そう言って、五条先生はわたしのおでこにキスをする。
「ご、五条先生…っ///」
「なに、またこのくらいで顔真っ赤にして。」
「だ、だって…//」
「ずーっとご無沙汰だからか?」
「ご無沙汰?……って??」
言うと今度は、
!!?
「んっ…」
唇にキスをされた。
