ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第107章 初めての…
…っ、ッ…。
もちろんゆっくりではあるけれど、さっきよりも強くなる圧迫感と痛み。
身体にどんどん力が入り、掴まる五条先生の腕を握りしめ、
「…ビクッ、っ……」
「息吐いて…」
「…ッ、」
「ひな力抜けるか?痛い?」
「ッ、……っ、っ"…」
力の抜き方がわからなくなって、若干パニックになり始めるわたし。
「ん、痛いな。大丈夫大丈夫。ひな?俺の顔見て?」
言われて、どこに向けていたのかわからない視線を五条先生に移すと、五条先生の顔がいつの間にか目の前に。
「大丈夫大丈夫。手、俺にぎゅってしてごらん。」
言いながら、五条先生はわたしの手を首の後ろに回させると、わたしのおでこにおでこを乗せて、頭をなでてくれた。