ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第110章 性交の証
「ただ、ひなちゃんの身体に大きな変化を与えたことではあるから、主治医として、問題がないかちゃんと確認させてね。」
キラキラしつつ、真面目な医者の顔をして、いつも通り診察を進めていく藤堂先生。
最後にわたしの下瞼をめくると、
「ひなちゃん。お腹が痛いとか、いつもと違うことはない?」
ドキッ…。
藤堂先生の手で顔を挟まれたまま目を見て言われ、またドキッとしてしまう。
藤堂先生がかっこいいのはもちろんだけど、本当はほんの少しだけ、下腹部に痛みを感じているから…。
「sexしたからと言って、何か悪い病気になることは考えにくい。ひなちゃんの病気が悪化することもないはずだよ。だから、隠さないで言ってごらん。」
ひょっとしたら、藤堂先生はエッチしたことよりも最初からお腹の痛みを見抜いていたのかもしれない。
「本当に病気じゃないですか…?」
「100%と言い切ることは出来ないけどね。でも、大きな問題はないと思ってる。」
そう言われ、
「あの、実は……」