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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第110章 性交の証

-ひなのside-




そして、その夜。

健診後に五条先生が処刑されていたとは露知らず。




「五条先生、おかえりなさい!」



「おい、ひな。」



「…はい?」



「なんで腹痛いの言わなかった!」



「えっ…?」



「朝聞いただろ!身体大丈夫かって。」




と、帰宅して早々の五条先生に、わたしはなぜか怒られる。

けれど、




「あ、えっと…そ、それは、起きてすぐでよくわからなかったし、それより何より幸せな気持ちで…っ。痛いなと思ったのは、家を出る頃だったので…。」



「…はぁ、すぐに言えよ。」



「ご、ごめんなさい…。でも、わたしちゃんと藤堂先生に言って、宇髄先生にも診てもらって…!すぐに治るって言われたので大丈夫です!」




そう話すと、




「もう全部聞いてる。」




言って、五条先生はわたしの前にしゃがみ、




「今は?痛みは?」



「ほんの少しだけ…」



「他に身体辛いところないか?」



「大丈夫です。」



「そうか。…ごめんな。昨日の夜、無理させてたな。」



「いえ、そんな。わたしすごくしあわっ…」




ギュッ…




「…っ///」




今度はなぜか、優しくぎゅっと抱きしめてくれた。


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