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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第111章 ポリクリ




「……いりません。」




チラッとフォークに目をやるも、またすぐに顔を逸らす。




「いらないじゃなくて。ここ、ひな好きな店だろ?」




そう言う五条先生が買ってきたのは、最近近くにできたおにぎり屋さんのおにぎり。

ふっくらしたおにぎりが美味しくて、量も調整しやすいから、お昼や五条先生がいない日の夜ごはんによく買っている。

少しおかずなんかも売っていて、ほんのり甘い厚焼き玉子と野菜がごろっと入った肉団子がお気に入り。




「食欲ないんです…。」



「食欲なくても、腹は減ってるだろ。」



「別に減ってないです。ひとりで食べてください。どうせ全部食べられるでしょ…。」




そう言って、構ってくれるなというように、体育座りの膝をぎゅっと抱えて小さくなる。

すると…




「…なぁ、ひな?」


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