ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第18章 悪夢のような恐怖
あれからしばらくして、わたしはすっかり調子がよくなって、食事もきちんと食べられるようになった。
元気になって大部屋に戻るのかと思ったけど、夏樹くんが退院しちゃっててどうせ1人だから、個室のままだって。
だから、調子がいいのに相変わらず窓の外を見つめる毎日。
今はお昼過ぎ。
ふと、トイレに行きたくなってベッドから起きた。
トイレには、ゆっくり気をつけてなら1人で行ってもいいって言われてるから、1人で部屋を出て少し廊下を歩いた先のトイレに向かった。