ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第117章 変調
すると、そろそろ目が覚めて頭も冴えてきたのか、
あれ?でもどうして藤堂先生がうちに…
と不思議に思い、
「藤堂先生、どうしてここに…?」
「神崎先生から聞いたよ。ひなちゃんから体調不良でお休みの連絡があったって。それで様子を見に来たの。」
あぁ、そういうことか。
主治医だもん、そうなるよね。
…って、いやいや、待って違う。
わたし玄関の鍵かけ忘れてたかな?
だとしても、鍵無しにエレベーターでこの階に来ることは出来ないはずだけど…
「あの、鍵は…」
「鍵?…あぁ、あれ?? そうか。ひなちゃん知らなかったかな。鍵は合鍵があるよ。ひなちゃんがここに住むより前に、悠仁からもらってたんだよ。よくこの部屋に来させてもらってたから。ごめんね、急に来てびっくりさせちゃったね。」
って、まさか藤堂先生がうちの合鍵を持っているなんて…。