ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第117章 変調
〜医局〜
藤堂「宇髄先生、これ見てもらっていいですか?」
そう言って、藤堂は血液検査の結果を宇髄に渡す。
宇髄「ん、ひなちゃんのか?」
藤堂「はい。」
資料を受け取った宇髄は、上から下にサッと目を通して眉を顰めた。
藤堂「本人は身体の怠さを訴えるだけですが、かなりまずいなと…。」
宇髄「いつ熱出てもおかしくないぞ。いつからこんな状態で過ごしてたんだ…。それにこの数値…」
藤堂「宇髄先生。一度、ひなちゃん診ていただけますか?」
宇髄「あぁ。ただこれからオペで…早くて19時になるんだが、今ひなちゃんは?」
藤堂「外来で点滴入れて休ませてます。」
宇髄「待たせられるか?」
藤堂「はい。この後ひなちゃんと話をするので、なんとかしておきます。」
宇髄「ん。でも無理はせんでいいぞ。厳しそうなら、落ち着いてからにしよう。今日はメンタル優先させた方がいい。とりあえず、オペが終わり次第連絡する。」
藤堂「わかりました。よろしくお願いします。」