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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第117章 変調



それからは、




「入院の準備をしに、一度家に帰らせてください…。」




と言ったら、




「うん、わかった。そしたら一緒に行くから、少し待っててくれる?ちょっと病棟の患者さんを診ないといけないから…30分だけ。ごめんね。」



「いえ、お忙しいのに申し訳ないです。大丈夫です、ひとりで帰ります。」



「いいや。今の状態で野放しにはできないから。車で送るから、少し待ってて。」




と、藤堂先生が車で送ってくれて、家の中までついてきて、また車で病院に戻ってきた。

病院に戻ってくる前、




「ひなちゃん、何か食べるものと水分も買っていこうか。今日は病院食が出ないから、何か食べたいものある?」




聞かれたけど、




「お腹すいてません…。」




そう返事をして、




「朝から何も食べてないでしょ。本当に食べられないなら、戻ってすぐにまた点滴するよ。」



「それでいいです…。」




というやり取りをしたのだけれど。


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