ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第119章 生理
藤堂「すみません、遅くなりました。」
ベッドの側に来た藤堂先生は、わたしが泣いていることに気づいて肩に優しく手を乗せる。
宇髄「いや、大丈夫だ。今内診してたとこ。」
グローブを外しながら宇髄先生が言うと、
藤堂「頑張ったね。」
肩に置いた手をさすさすと撫でてくれる。
新しいパンツを穿かせてもらい、パジャマも汚れていたみたいで祥子さんに着替えさせてもらい、
宇髄「ひなちゃん、痛み止めは経口出来そう?しんどかったら点滴から入れてあげるけど、どっちにする?」
「飲みます…。」
まだそこまでではないので、そう返事をして、
宇髄「ん、わかった。ごはんは食べられそうかな?朝ごはん、食べられるなら食べてから飲んだ方がいいんだけど。」
「ごはんは……フリフリ」
宇髄「ちょっとしんどいか。そしたらお薬飲んで、お昼は食べられそうだったら食べよう。祥子、鎮痛剤持ってきてやって。ついでに湯たんぽも。」
祥子「はい。」
祥子さんが一旦部屋を出ると、
宇髄「藤堂も診るだろ?」
藤堂「ええ、聴診だけ。いいですか?」
宇髄「ああ、もちろん。」
藤堂「ひなちゃん、ちょっとごめんね。」
宇髄先生と選手交代、藤堂先生に聴診されて。
藤堂「ひなちゃん、食事がしんどかったらゼリーはどう?冷蔵庫に入れてあるの、食べられそうだったら少し食べない?」
入院が決まった時、藤堂先生がいろいろ買ってきてくれた中にゼリーもあった。
あの時は、わたしがお腹空いてないって言ったからだと思ってたけど、こういうことも想定してあったのかもしれない…。
「それなら少し…。」
と、パウチのゼリーを少しだけ食べてから、薬を飲んで、湯たんぽを抱えて。
宇髄「ひなちゃん、また昼前に様子見に来るからな。薬効いてくると思うけど、痛くなったら我慢しなくていいからね。すぐナースコールして。」
先生たちが部屋を出たら、
「……」
薬も効いてきて、うとうと……
とできたのは、ここまでで…。