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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第123章 研修医

-宇髄side-




「宇髄先生…!」




オペを終えて廊下を歩いていると、後ろから五条の声が。




「お疲れ様です。」



「あぁ、お疲れ。その顔は、なんか聞いたか?」



「はい。ひなのこと…夏樹と傑から少し。」



「そうか。」




さすがというのと、やっぱりなというのと。

軽いため息が混じる。




「それで、出動記録を見せてもらったのですが、今日の現場……」



「なに、どうした?」



「その、今日火事のあったアパートは……実はひなが昔住んでいた、虐待を受けていたところです。」



「はぁ…そういうことか……。」




驚きと、合点がいったのと。

今度は大きなため息が混じる。




「俺の配慮が足りんかった。すまん五条、申し訳ない。」



「いえ、そんなことは。ひなが初めてうちに来た時、最初に受け入れたのは俺です。俺しかそこまでの情報知らなくて当然です。」



「だとしてもだ。なんか様子が変だとは、煙も酷かったから具合でも悪くなったのかと思ってた。つらい思いさせたな。」



「あの、今ひなは…?」



「戻ってからまだ会えてないんだ。今から行こうと思って。どうせ帰ってないだろうから。」



「はい。ひな、まだ研修医室にいるみたいです。」



「やっぱりか。一緒に行くか?」



「いえ、俺はまた帰ってから…その方がいいと思うので。宇髄先生よろしくお願いします。」


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