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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第123章 研修医



「それに、救えなかったのは俺だって同じだ。蘇生を続けることはできた。だけど他にもたくさん患者がいた。だから俺は途中で蘇生をやめた。他の多くの人を助けるために。栗花落が見逃していなければ助かったかもしれないというのは確かだ。でもそれは俺も同じ。蘇生をやめなければ、もしくはもっと腕が良ければ、助けられたかもしれない。だから、栗花落のせいじゃない。誰かのせいであるなら、それは俺のせいだ。」



「そんなことありませんっ!全部わたしのせいです。わたしがきちんとトリアージしていれば、宇髄先生は助けられたはずです。わたしのせいです。わたしが命を救えなかったんです…。」




ひなちゃんの顔は見えないが、床の上に涙の粒が落ちるのは見える。




「…栗花落、顔上げられるか?」



「……」



「栗花落、もう顔は上げなさい。」



「……」



「栗花落。」



「……」




はぁ…。




「ひなちゃん。」


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