ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第19章 夢と過去の記憶
宇髄「ひなちゃーん、力抜いて楽にするよー。」
と宇髄先生の声が聞こえたので、パッと目を開けた瞬間、
「…ッ、オェッ……コホコホコホッ…コホコホッ……コホコホコホッ……ッハァ…ッハァ…ッハァ……」
口の中からチューブが引き抜かれて酸素マスクをつけられた。
咳が止まらないし、咳すると肋骨のあたりに激痛が走る。
苦しくて痛くて涙が出てくると、五条先生が指で拭ってくれて右手をまたギュッて握ってくれた。
藤堂「ひなちゃーん、聞こえる?落ち着いてゆーっくり呼吸してみて。」
さっきより大きな声でそう言いながら、藤堂先生はずっとわたしの胸の音を聴いてる。
「コホコホッ…ッハァ、ッハァ、コホコホコホッ…ハァハァ……ッハァ……」
少しすると咳は治まってきたけど、肋が痛くて仕方ない。
それに咳しすぎて疲れた。
そういえば、わたし何がどうなったんだっけ?
なんでまたこの部屋にいるんだっけ?
落ち着いてくると、肋だけじゃなくて身体中痛い。
顔も痛いし、耳も変。
「ハァハァ…ハァハァ………」
本当にわたし、今どうなってるの…