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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第130章 不調


〜外来診察室〜




「ありがとうございました。」



「お大事に。」




最後の患者の診察が終わり、




看護師「先生、お先に失礼します。」



「ありがとうございました。お疲れ様です。」




診察室にひとりになると、



はぁ…。



デスクに突っ伏してしまう。



この貧血、久々にダメなやつかも…。



外来が終わってホッとしたのか、これまた一気にしんどさが増し、朝よりもずっと具合が悪くて嫌な予感。



ここで伏せててもダメだ…。

すぅ〜…、ふぅ〜…。



一度深呼吸をして、背骨を一本ずつ立てるように起き上がり。




「お疲れ様です…。」




医局に戻ってきて、デスクの上に荷物を置いた瞬間、



あ、やばい…。



ぐわんと視界が回って、




五条「ひな?」




座らなきゃと、椅子に手を掛けて引こうとしたら、



あ…。



目の前が真っ暗になり、



フラッ…




五条「ひなっ……!」



神崎「ひなちゃんっ!」




気を失って倒れてしまった。


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