ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第130章 不調
藤堂「僕に相談するつもりだったことは、今聞いてもいい?」
藤堂先生に言われ、
「はい…。実はここ最近、少し熱っぽくて…」
最近なんて、昨日今日の話じゃないのかと、また呆れられるかと悠仁さんを見ると、怒ったり怪訝な顔はしておらず。
どちらかと言うと、今日はみんな心配しているような、いつもと違う様子になんか変だなと思いつつ、
「身体が怠いし、気持ちも悪くて食欲もなくて…。貧血が酷くなっているのかなと、相談するつもりでした。」
そう話すと、
藤堂「倒れたのは貧血じゃないよ。まぁ、貧血も少しあるんだけど。」
「え?」
藤堂「心当たりない?どうして体調崩したのか。」
「えっと……最近は子どもたちを追いかけることもしてないですし、忙しいとたまに水を飲み忘れるくらいで、特に問題なくいつも通りだったので、どうして急に体調が悪くなったのかは…」
言うと、
藤堂「ひなちゃん。最後に生理来たの、いつ…?」
生理……
そういえば、来てない。
もしかして…それって……
「そ…それは違うと思います!確かに生理は来てないけど、その、わたしちゃんと、悠仁さんとすることしてるので…!お腹が悪くなることはないはずです!!」
もうお腹だけは嫌だ、違ってほしい。
思わず必死に答えると、
五条「はぁ…、馬鹿か…。」
呆れてため息をつく人と、
神崎「そっちじゃないんだけどな…笑」
苦笑する人。
なんだか、ものすごく微妙な空気に包まれる。
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