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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第131章 妊娠



「これから忙しくなりますね。産む病院探さなきゃ。」



「はぁ?」




ソファーに正しく身を預けた悠仁さんが、また背中を立ててわたしの方に体を捻る。




「なに言ってんだ。産むのはうちだろ。」



「え?ここで産むんですか?」



「なんでそうなる。違う、ノワールだ。」



「えっ、ノワールで産まないとダメですか…?」



「逆にノワールで産まないつもりだったのか?」



「そりゃ…職場で産むのは、恥ずかしいというか、知ってる人も多いし、なんとなく…違うところがいいというか…」



「今さら新しい先生に診てもらうなんて、むしろ抵抗ないのか?宇髄先生なら今まで散々診てもらってきたんだから問題ないだろ。」



「ノワールで産むとしたって、宇髄先生は無理じゃないですか。院長ですよ!?」



「それは俺が宇髄先生に頼むから。」



「いやいや。いくらなんでもそれはダメです。そもそものそもそも、なぜか担当医なだけで宇髄先生は産婦人科じゃないですし、院長なんですよ?申し訳ないとかのレベルじゃないです。」



「なら、他に良い先生をひなに当ててもらうようにするから。とにかくだ、身体のこともあるんだから、何かあっても対応してもらえるようにノワールで産むのがいい。産むのはひなだけど、これだけは俺のわがまま聞いて欲しい。」



「わかりました。けど、やっぱり少し考えさせてください…。」


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