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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第132章 つわり



病院に着き、



尿検査のため採尿するも、尿が全然出ず。

採血をするも、血も全く出ず。



あまりにも脱水状態が酷いんで、急ぎ点滴を入れることになったが、細った血管に看護師2人で5回失敗。




「すみません、俺がやっても…?」




本当に申し訳ないと思いつつ、これ以上はひなが可哀想で俺が穿刺させてもらい、ひとまずひなの身体に水分を送ることができた。




「今して欲しいことあるか…?」



「フリ…フリ…」




点滴を入れたからといって即効性はなく、ひなはずっと気持ち悪そう。

ひなのお腹にいるのは俺の子でもあるのに、俺にはこんなにも何もできないんだなと、わかっていたがめちゃくちゃ辛い。


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