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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第135章 凪の揺らぎ



よっこいしょ。



ソファーへ座り、いただいたプレゼントを開けて見ていると、



……っ、……。



なんとなくお腹が痛くなる。

痛みはそんなに強く無くて、お腹が張るというか生理痛というか、そんな感じ。



スゥ…………



お腹に手を当て、ソファーに身体を預け、少し俯くようにして痛みに向き合うと、



……あ、治まった。



すぐに何事もなかったかのようにスッと治まる。




「ひなちゃん?もしかしてお腹痛い…?」




ふぅ…と息を吐くと、お茶を淹れていた藤堂先生が、そう言いながらわたしのところに。




「いえ、大丈夫です。」



「その大丈夫はどういう大丈夫?いつから痛かったの?」




さすが、どこにいてもわたしの主治医。

キッチンからはわたしの姿もそんなに見えていなかったはずなのに、どうしてわかったんだろう。


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