ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第135章 凪の揺らぎ
「実は、今朝からお腹がよく張ってて…」
「朝から?ひなちゃん、それ陣痛じゃない?どうりでこんなに下がってるわけだ…。」
と、藤堂先生がお腹に手を当てる。
「でも、まだ本陣痛かわからなくて。間隔も全然バラバラだし、前駆陣痛かなと思ったりしていて…」
「病院にはもう連絡した?」
「いえ、まだ。」
「宇髄先生に言われたでしょ?ひなちゃんの場合は、陣痛が始まったらすぐに連絡してきてって。」
「はい。でも、やっぱりあまり早く行くのも申し訳ないので、もう少し、せめて間隔が揃ってきてからにしようかなと思って。」
「そんなことしなくていいの。宇髄先生の言うこと素直に聞かないと。僕が連絡するから、すぐ病院行こう。」
「え?でもまだ陣痛じゃないかも…」
「陣痛じゃなくても行こう。ね?」
ということで、わたしは藤堂先生とノワールへ。
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