ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第20章 喘息と貧血と学校と
そして…
「ケホッ…ケホケホッ……」
あ…
「ケホッ…ケホケホッ……ゲホゲホッ……」
やばい…
「ゲホゲホゲホッ……ケホケホッ…ハァハァ……」
夜中、久しぶりに咳が止まらなくなった。
寝てると苦しくて身体を起こしてみるけど、なかなか止まりそうにない。
どうしよう、止めなきゃ…
「ハァハァ…ゲホゲホッ……ハァハァ…ハァハァ…」
そうだ、呼吸…
ゆっくり深呼吸すれば、大丈夫だよね…
「ハァ…ッハァ…ケホケホッ……ハァハァ…スー…ケホッ…ハァハァ…」
どのくらい経ったか、30分以上かもっとかもしれないけど、そのくらい格闘した気がする。
呼吸を意識してるとなんとか治まったので、すぐに布団に入ってまた眠った。