ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第2章 彼女の正体とDoctors
「栗花落、ひなちゃん大丈夫か?喘息あるの?」
「五条先生すみません、ご挨拶の途中でお騒がせして。ごく稀に咳き込む程度で、軽いので大丈夫です。ほら、ひな。五条先生と息子さんの悠仁くんだよ。隠れてないで、ひなもご挨拶して?」
「……っ//」
さっきまで走り回っていたのが嘘のように、ひなのは父親の後ろに隠れて、恥ずかしそうに膝の隙間からチラッと顔を出す。
「すみません、さっきまでうるさかったくせに急に引っ込んじゃって…。あっ、そういえば、アメリカでの勤務が決まったんですよね!」
「あぁ。家族でまた向こう(アメリカ)に移るんだ。栗花落と一緒に働けて嬉しいよ。よろしくな!」
「はい、楽しみにしています!それでは、他の先生方へも挨拶してきますので、こちらで失礼します。」
「うん、それじゃあな。ひなちゃんも、またね!」
「………ニコッ! By~e!」
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