ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第2章 彼女の正体とDoctors
「………はぁ。」
パーティーでひなが最後に見せた笑顔は今でも覚えてる。
うちで引き取って過ごした半年間、英語と日本語がごっちゃになりながら、たくさん喋ってくれて笑顔を見せてくれて、喘息の症状も全くなくて元気に走り回ってた。
ひなと別れる時、泣きながら必死で俺にしがみついてたが、きっと、知らない人に連れてかれるのが怖かったんだろう。
そして、その後も恐怖はずっと続いていた…
「あんなに元気でかわいかった子がどうして…」