ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第22章 ノワール学園中等部
コンコンコン___
五条先生が入ってきた。
でも、いつもの五条先生じゃない。
学校まで一緒に行ってくれるらしく、白衣じゃなくてスーツを着てる。
ピシッとしたシャツにネクタイをしていて、五条先生のいい感じに鍛えられたがっしりだけどしなやかな体のラインはスーツがよく似合ってる。
「準備できてるな。かわいいな。」
え?
「その三つ編み。さすがまこちゃん、器用だな。」
あ、三つ編み…
「あと、制服やっぱでかいな。」
制服は体が大きくなるだろうということで少し大きめが用意されてた。
だから、たしかにちょっとまだ緩い。
「でも、このセーラー服ひなちゃんによく似合ってるね。」
と藤堂先生が褒めてくれて少し照れた。
制服はセーラー服。
今は夏服で、半袖の白いセーラー服にスカートとリボンは襟元と同じグレー。
冬服になると、セーラー服とスカートがノワールというだけあって黒になる。
「行くぞ。」
と、五条先生に言われ鞄を持って、
『いってらっしゃ〜い。』
みんなに送り出され、わたしは五条先生の後ろをついて行った。