ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第22章 ノワール学園中等部
ということで、
夏樹くんが教科書を全部持ってくれて、ついでにあまりわかってなかったバスの乗り方も教えてもらって、一緒に病院へ帰ってきた。
小児病棟につくと、ナースステーションのまこちゃんが帰りに気づいてくれて、
「あ!ひなちゃんおかえりって、夏樹くん??」
「よっ!まこちゃん久しぶり!」
「わぁ!夏樹くん背が伸びて声変わりして、なんかお兄さんになってきたね!ってなんで夏樹くんがいるの?」
「俺、ひなのと同じクラスになってさ。ひなのの教科書持ってやって。」
「そういうこと!とりあえず、お部屋行こうか!」
と病室に戻ってきた。
「あれ?そういえば、ひなちゃん学校終わったって五条先生に連絡入れた?」
…はっ!!
すっかり忘れてた。
学校に行くことになって、五条先生からはスマホも渡されてた。何かあったら連絡できるようにって。
今日は学校終わったら連絡するように言われてたのに、夏樹くんと会ってすっかり忘れてた。
「忘れてた…」
「じゃあ、わたしから言っといてあげるね!手洗いうがいしてお着替えしてね。」
「ごめんなさい…」
とまこちゃんは病室を出て行った。