ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第22章 ノワール学園中等部
2人のやりとりがあんまりよくわからなくて、とりあえずぼーっと突っ立ってると、
「それはそうと、連絡してこいって言っただろ?」
ハッ…!
「ごめんなさい。忘れてました…」
「忘れてましたじゃない!心配するだろ!ちゃんと連絡くらいしなさい!!」
あぁ…怒られた…
「それと、帰ってきてから手洗いうがいしたか…?」
ハッ…!
してない…
まこちゃんに言われたのにしてない…
こっちのほうがやばい。
五条先生の声もこっちの方が低くなった。
「してません…」
「早くしなさい!!夏樹にLIME教えとる場合か!それが終わったらさっさと着替える!」
「ごめんなさい…」
すぐに洗面所で手洗いとうがいを済ませ、カーテンを閉めて制服からパジャマに着替えた。
夏樹くんはLIMEの登録が終わったみたいで、じゃあなとその間に帰って行った。
着替え終わってカーテンを開けると、
「学校どうだった?疲れてないか?」
と、いつもの五条先生に戻ってた。
「少し緊張しました。だけど、今日はまだ授業もなかったので。それに、夏樹くんが同じクラスにいて、少しだけ安心しました。」
「そうか。聴診するから胸開けて。」
と、五条先生の聴診を受ける。
「ん。いいぞ。明日から授業も始まるから、今日はゆっくりして明日に備えなさい。」
「はい。」