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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第25章 退院



それから、昼間は自分の部屋を整理したり、明日からの学校の準備をしたりして過ごした。

夜はそんなにお腹が空いてなかったので、五条先生が軽めにと言ってお味噌汁とおにぎりを作ってくれた。

忙しいのに普段いつ料理してるんだろうというくらいすごく手際良く作ってて、わたしはその様子をじーっと見てたらおにぎりの握り方を教えてくれた。



そして、ごはんを食べて、薬も飲んで、




「今日は疲れただろ。お風呂入っておいで。長く浸かりすぎたらダメだぞ。」




と言われたのでわたしはお風呂へ。




「ん〜、気持ちいい〜。」




いい香りのシャンプーにいい香りの石鹸。

いい香りに包まれた身体をそっと湯船に沈める。

湯船に浸かるなんて人生で初めてかもしれない。

脚をピーンと伸ばしても全然余裕のある湯船で、肩まで浸かってぼーっとした。



こんな綺麗なお家で、おいしいごはんを食べて、ゆっくりとお風呂に浸かれるなんて。

夢に描いてはいたけど、まさか、本当にこんな日が来るとは思ってなかったな…



そんなこと考えてると、




「ひな〜?大丈夫か〜?そろそろ出ろよ。」




と五条先生の声がしてきて、パッとモニターの時間を見たら30分くらい浸かってた。




「はい!今から出ます!」




と言って、すぐにお風呂を出てパジャマに着替えてリビングに行くと、



フラッ…



あ、やばい…




「…あれ?」




転けるかもと思ったのに、五条先生の腕の中。




「あれ?じゃない!ったく、ちょっとこっち来い。」




と片手でひよいっと抱っこされてソファーに座らされた。



わたしの体重、今20kg弱あるのに、

五条先生、力持ちすぎる…


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